捕食者という存在

この世の中には捕食者と呼ばれる人間が存在する。

共依存カップルはお互いに食べたいものを捕食し合っている関係だ。どちらも自分の弱さを認める事ができず、緊張感のある関係になる。お互い愛着障害と言えるだろう。お互いにお互いの領域に入れようとしない。まるで縄張りを持った動物だ。恐ろしい。


愛着障害には2パターンある。回避型と不安型。今回は混合型は割愛する。

どちらにせよ、パーソナリティの偏りが見られ、改善をするという方向性が変わらない限り不幸の一途を辿り続ける。


共依存カップルのどちらか一方が、何かきっかけを手に入れて、自分の弱さを認め、新しい方向、つまり幸せに向かって進もうとし、相手を拒絶し、今のあなたといたら共依存で何の意味もないと気づく事ができたら、もう片方も引っ張られるように変わっていくだろう。もちろん後者の方が成長が遅い上に、方向性を変えられるかも分からない。


お互いにお互いのトラウマを刺激し合って、虎と猫のような関係になるのは不幸でしかない。我々はもう進化をした人間なのである。暴力や無視で物事を解決しようとする考え方は動物と変わらない。人間には人間の役割があるはずだ。


トラウマとは幼少期であればあるほど、本人にとっては生命危機だ。克服し始めたばかりの頃は脳の生命危機反応に抗う事は出来ない。抵抗できない恐怖を感じ、身動きができなくなったり、パニックになったりするだろう。人間とは実に弱い生き物だ。


自分は疑問に思う事がある。

私の理論で幸せに暮らしている人は果たして何割いるだろうか。天国に行く事が出来ればそれは幸せな人生だったと言える。海外では当たり前の考え方だ。


人間には天使と悪魔が存在する。この表現もまたあまりふさわしか無いように思う。あまりにも極端だからだ。天使は全てがいい人で悪魔は全てが悪い人。確かに天国と地獄に住む彼等は実際そのような人間なのかもしれない。けど我々の住む現実世界において、天使と悪魔は対等な関係であるべきであって、甲乙つけがたい存在なのだ。

具体的には天使は人に優しくできるし、人を深く愛する事ができる。努力を継続することも得意だろう。人のために動く事ができる。

悪魔は自分の事を大切にできる。大人になれる。色んな事に興味が持てる。などいろいろあるのだが、どちらも対等である限り人生を豊かにしてくれる存在なのである。

天使だけで生きていて悪魔の存在を否定している人間は仕事や一時の優しさには長けるかもしれないが、怒りっぽい、我慢できない。など感情を抑える役割がいなくなる。

逆に悪魔だけで生きて、天使を否定する人間は、自分の事しか考えられない。弱い人の気持ちが分からない。努力ができない。人と深く愛し合えない。など感情をうまく使う事が出来なくなる。

要するに天使と悪魔はお互いを尊重して、共存していくべきである。我々人間は自らの天使と悪魔の比重の傾きに気づいたその瞬間から、バランスをとる事に時間を費やす使命があるのだ。


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